スネーク・ターミネーター 蛇女は2度死ぬ 「評価 C」
百年前、南海の孤島には魔女が住んでいた。怪しげな魔法を使えるだけでなく、膣が文字通り第二の口となっている彼女。自らの居城に男を招き寄せては、性交をするように見せかけて男のナニを食らう日々を過ごしていた。だがある日、度重なる凶行を見かねた夫のイリアスによって力を奪われ、魔女は長い眠りについたのである。そして時は流れて現代。人類学者のタニアは、卒論の取材のために魔女が住んでいたとされる海域を訪れた。しかしそこで魔女の魂にとり付かれ、彼女はイリアスの子孫エリカを付け狙う復讐マシンと化してしまった…。
この映画で第一に目を見張るのは、魔女に憑依されたタニアの超絶スペックだ。ペニスを食い千切る大陰唇などという「キラー・プッシー」ばりのイカれた設定のみならず、目から殺人レーザーを放ってヘリコプターを撃墜するわ、全身ケロイドになっても平気で立ち上がってくる不死ボディを持ち合わせているわと、実に多種多様な芸当を見せてくれるのである。中でも殺人レーザーはその唐突さと特殊効果の安っぽさが何とも言えぬ味を出しており、初めて出てくる場面は思わず笑ってしまうこと請け合いだ。
さてそんなタニアの凶行を阻止しようとするのが、暴力刑事とその仲間たちだ。彼らもまた「待たせたな、兄弟。さあやってやろうじゃないか!」なんて粋な台詞を吐く大変素敵なキャラで、負けじ劣らじの存在感を放っている。強烈な個性を持った登場人物たちが一途に魅力的な作品だった。

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