ゼブラ軍団 「評価 C」
ベトナム戦争で東側を恐怖に陥れた米軍特殊部隊・ゼブラチーム。終戦後本国に帰ってきたチームの面々は、ジョンソン中尉の指揮によって或る計画に着手した。デトロイトの麻薬密輸組織の取引現場を襲撃し、大金をせしめようとしたのだ。しかし幾ら戦場のプロフェッショナル・ゼブラチームでも、犯罪組織と正面からやり合っては分が悪い。そこで全員白人のゼブラチームは、襲撃時には黒人に変装することによって組織の目を撹乱したのである。この作戦が功を奏し、組織の連中は町の黒人にばかり目を付け、なかなかゼブラチームの足取りを掴むことができなかった。だがひょんな事からチームの一人が組織に捕らえられ、彼らのアジトは突き止められてしまう…。
白人が黒人に扮するから「ゼブラ軍団」! 「Mr.オセロマン」ばりのネーミングセンスが光るバイオレンス・アクション巨編だ。本作はこの「白黒作戦」が最大の魅力であり、こんなギャグとしか思えない作戦にまんまと踊らされ、同士討ちして自滅していく犯罪組織には憫笑を禁じえない。またラストのオチも極めてどうでもいいレベルの話ながら「白黒作戦」に拘ったもので、製作者も余程この作戦が気に入ったんだなあということが嫌でも実感できた。
だがこの点を除けば本作はごくごく普通のアクション映画で、良くも悪くも「白黒作戦」が全ての作品である。
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