プレデタリアン 「評価 C」
数年前のパーティーで消息を絶ち、以後死んだことになっている青年ウィル。双子の兄であるスティーブは、当時のパーティーの参加者を中心にした六人の若者を山に集め、彼の弔いパーティーを開くことにした。ところがパーティーの晩、ウィルの恋人だった女性レイチェルが突然姿を消した。スティーブたちは懸命に捜索をするが、なかなか彼女は見つからない。そして翌朝、大木に磔にされたレイチェルの惨殺体が発見されたのである。死体を目のあたりにし、戦慄するスティーブたち。だが、これはまだ始まりに過ぎなかった。爬虫類と人間とのハイブリッド生物が、山中に潜んで彼らの命を狙っていたのだ…。
「エイリアン・プレデター」同様、SF界の二大モンスターの名前をミックスさせた邦題に、配給会社のやる気の無さを感じずにはいられないこの映画。話がサスペンス仕立てなためか怪物の暴力描写は控え目で、また怪物のデザインも地味で、モンスター目当てに観ると些か物足りなく感じられてしまう。
しかし一方で、怪物の正体は意外性に富んでいて驚かされた。基本設定を忘れていると正体判明のシーンで足元をすくわれるようになっており、見事な脚本だと感心させられる。その後、正体が分かっていながら何のためらいも無く怪物をブチ殺す登場人物たちには別の意味で驚かされるが、どんでん返しの展開が好きな人ならばきっと気に入る映画だ。
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