猟奇! 食人族 密林の変態儀式    「評価 B」
人類学を専攻する学生・ハイダルたちは、未開の地に住む食人部族を調べるためにニューギニアの孤島へとやってきた。だが島の財宝を狙う悪党・ドリス一味が追って島に上陸してきた。更に島の部族は残忍な呪術師によって支配されており、ハイダルたちは彼らによって瞬く間に窮地に立たされる。ところがそこへ、文明社会で生まれ島のジャングルで育った女ターザン・ジェリコが登場。食人部族に捕らえられ絶体絶命だったハイダルたちを救い出してくれた…。
数ある食人族映画の中でも屈指の爆笑編。笑いを生み出す源となっているのは、何と言っても呪術師が扱う奇怪な黒魔術の数々である。彼にかかれば手のひらから光線を放つのなんて朝飯前。優秀な戦士の頭に角を生やしたり、人の体を足元からジワジワと溶かしていったり、更には周囲の攻撃を防ぐ後光バリアを出したりと、実に多種多様な魔術を見せてくれる。しかも途中からはライバルの白魔術師まで出てきて、紫色の泡に溢れた泉から敵陣を透視したり、人形を使って敵戦士を呪い殺したりと、こちらも負けじ劣らじと様々な魔術を繰り出す。この映画ではそういった魔術がことごとく安っぽさ全開な特殊効果で表現されており、観ていて笑いが止まらないのだ。彼ら二大呪術師の絶大なるインパクトの前には、ハイダルたち探検隊のグダグダな内紛も、食人族映画にしては少なめな流血描写も、殺陣がしっかりしたアクションシーンも、全てどうでも良いように感じられてしまう。他の食人族映画では感じられなかったオーラをビンビンに放っている、異色作と言うしかない映画だ。
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