ラプター・アイランド            「評価 D」
ハンク率いる米軍特殊部隊は、テロリスト集団に捕らえられた自軍工作員・ジェレミーの救出を命じられた。南シナ海に浮かぶ彼らの船に潜入し、テロリストを次々と始末していくハンクたち。やがて堪りかねたテロリスト集団は、ジェレミーを連れて船を脱出。近くの火山島へと逃れた。ハンクたちも彼らを追って島に上陸。テロリスト集団と再び銃撃戦を繰り広げるが、突如そんな彼らの前に、絶滅したはずの肉食恐竜の群れが現れた。40年前に撒き散らされた放射性物質の影響で、この島は蘇った恐竜たちの楽園と化していたのである…。
大挙して登場する恐竜が目玉の、ダイナソー・コマンド・アクション・ムービー。とは言え作中には一部の肉食恐竜しか出てこず、また戦闘シーンのシチュエーションもバリエーションに欠け、アクション映画としては些か単調に感じられるのが残念だった。
また本作、VFXの稚拙さも気になった。例えば恐竜が撃たれた時、血が飛び散るエフェクトが挿入されるものの、恐竜自身は全く痛がっているような素振りを見せない。何発か銃弾を受けたところで突然恐竜はバッタリと倒れ、初めて銃弾が効いていたことが明らかになるのだ。まるで恐竜に痛覚が存在しないかのような描かれ方で、銃弾が当たるエフェクトすらない「コモド リターンズ」よりは遥かにマシだが、どちらにせよあまり感心はできない。
「プテラノドン」のように無駄なストーリーを一切省いてアクション映画として割り切ってみたはいいものの、そのアクションが失敗したために如何ともしがたい悲惨な出来になってしまった作品だ。
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