キング・スネーク 殺人大蛇       「評価 B」
アマゾンの奥地で、胸に蛇のタトゥーを彫られた原住民の死体が回収された。アメリカの製薬会社がこの死体を調べたところ、驚くべきことに彼は300年もの間生き続けていたらしい。そこで長生きの秘密を探るべく、製薬会社はスーザン博士たち調査隊をアマゾンに派遣した。だがジャングルに到着した一行は、白人を憎んでいるヘビ族と、彼らが神と崇める異形の大蛇・ナガによって血の洗礼を受けるのだった…。
ジャングルで製薬会社の人間が大蛇に襲われる、「アナコンダ2」と少々被る作品。最初のうちこそ秘境探検モノの定石に沿って展開するが、中盤以降は単なる原住民VS文明人の構図に留まらない戦いへと発展する。一捻り加えた脚本は純粋に評価したいが、それよりも何よりもこの映画の眼目となるのは、ジャングルを我が物顔で動き回る蛇神・ナガである。幾つもの頭をもち、角と背びれまで付いているその姿はまるでヒドラのよう。さすがに炎は吐かないものの、調査団の一人を絞め殺すカットでの重量感は大蛇映画好きには鳥肌モノの、素晴らしい演出だった。ナガが無敵すぎるのでアクション面では物足りないが、大蛇の威厳を余すところなく見せ付けた力作である。
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