魔境のいけにえ(別題:食人族 最後の晩餐) 「評価 C」
アマゾン奥地に存在する秘境・恐竜の谷。現在は原住民保護区となって立ち入りが禁じられている場所だが、ここには恐竜の足跡や化石が大量に遺されていると噂されていた。そこで古生物研究者のケビンたちは発掘調査を行うべく、セスナ機のパイロットに金を掴ませて人知れず恐竜の谷へと出発する。しかしその途中、乱気流に巻き込まれたセスナ機はジャングルの中に不時着。助けを呼ぶために移動を開始する一行だったが、森には食人の慣習があるアクアラ族が住んでいた…。
残虐さやエロティシズムよりも、密林内のアクションに主眼を置いたバトル・カニバリズム・ムービー。前半では王様気取りの元ベトコン・ジョンが、中盤では不気味な食人部族・アクアラ族が、そして後半では美女を平然と撃ち殺すエメラルド鉱山のオーナー・チーナがケビンたちの前に立ちはだかる。性格も攻撃方法も異なる彼らとのバトルは、飄々としたケビンのキャラも相俟ってアクション映画好きとしては堪らないものがある。チーナとの決着の付け方が脱力モノだったのは残念だが、バラエティに富んだバトルシーンを満喫できる作品だ。
また他の食人族映画と比べると量的に物足りないが、ピラニアに食われて足が白骨化、心臓えぐりといった残虐シーンもしっかり用意されている。特に鋭い爪で乳房を縦に切られる場面は、「食人帝国」の乳房削ぎ落としシーンを凌ぐほどにショッキングな出来だ。満足とまではいかないものの、カニバリズム映画としてもそこそこ楽しめることができた。
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