メテオ・クラッシュ          「評価 D」
タイ山間の村を隕石群が襲った晩、村では二人の赤ん坊が生まれた。オームとカリンと名づけられた彼らは、隕石の影響で生まれつき超能力を持っており、オームは能力を生かして精神病院で働き、一方のカリンは死霊を操る術を用いて、母と姉を虐め殺した村の人間に対して復讐を行っていた。そんな二人がとある事件を切っ掛けに知り合い、互いの信念をかけて激突する!
仏教の国タイが生み出した、アジアン・サイキック・ゾンビ映画。主人公であるはずのオームが人格分裂状態のまま何時まで経っても本筋に絡んでこなかったり、カリンの母親を虐めた女のことが最後まで放ったらかしにされたりと、脚本が迷走気味なのが最大の難点。これのおかげでストーリーに上手くのめり込むことが出来ず、ラスト間近になるまでどんな映画なのかがさっぱり見えてこないのだ。オームとゾンビ軍団によるワイヤーアクションを駆使したバトルには熱いものが感じられたし、オームがお経を読んでパワーアップするところにはタイのお国柄(衝撃的なラストシーンも、ある意味タイのお国柄といえましょうか)を垣間見ることができるものの、分かりにくい内容が全てを台無しにしている作品だった(ちなみに香港映画っぽいエンディングテーマはノリノリで良いです)。
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