アブダクション 複合生命体 「評価 C」
ロスに現れた怪しい三人組。彼らは外見こそ人間を装っているものの、実は地球侵略のための人体サンプルを集めにきた宇宙人だった。ケビンたちロス市民の男女四人は彼ら宇宙人に誘拐され、遥か彼方の宇宙船へと連れてこられた。精神を支配する機械を使われ、次々と抵抗できずに実験に使われていく地球人たち。果たして彼らに生き残る術はあるのか…。
序盤のロスの場面以降はずっと宇宙船の中で話が進行する、非常に低コストなテレフィーチャー。宇宙人たちの本来の姿は「インデペデンス・デイ」に登場したものと似たデザインをしているが、残念なことに彼らは宇宙船内においても終始人間の姿を借りて活動するので、本来の姿で動き回るところを見ることができない。作品中、本来の姿は宇宙船内のケースに収容されてじっとしているだけであり、怪物好きとしては少々物寂しく感じられた(それでも宇宙人のデザインがまんま地球人な映画よりは遥かにマシだが)。ただこの点を除けば本作、密室SF映画として無難に纏まっている。動かない宇宙人に不満を感じなければ、十分に楽しめる映画だった(それにしても宣伝コピーに書いてあった「異星人と人間のハイブリッド」なんて登場しなかったぞ)。
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