プテラノドン 「評価 B」
トルコ北部の山地で、火山活動による地震が発生した。その影響でジュラ紀の地層が隆起してきたと聞きつけ、大学教授のマイケル率いる考古学班は早速発掘作業を行おうと現地に向かった。しかしその道中、彼らは太古の翼竜プテラノドンからの襲撃を受けた。地中深く埋まっていた幾つもの翼竜の卵が地震の影響で孵化し、現代に蘇ったのである…。
小難しいストーリーなんかは存在せず、ただ群れを成して襲ってくる翼竜と人間が死闘を繰り広げるだけという、今日び珍しい直球勝負のモンスター映画。この潔すぎる作品内容を反映してか、本作ではプテラノドンに襲われる人間の殆どが、首や胴体をスパスパ切断されるという、これまた潔い死に方をしていく。CGのプテラノドンは美麗とは言い難いデザインだし、子供のプテラノドンが死肉を啄ばむといったエグい場面が作中多々出てくるというのに、本作を観終わった時にスッキリした気持ちになれるのは、偏にこの潔さにあると言ってもいいだろう。
ちなみに本作、話の途中でマイケル達はテロリスト掃討中の米軍と合流し、彼らと共にプテラノドンと戦うことになる。その時に大活躍するのが、米軍が装備している追尾バズーカ「アタワン」だ。機銃や拳銃といった他の武器は気休め程度のダメージしか与えられないものだから、ここはまさに追尾バズーカの独壇場。これでもかと言う位にバンバン撃ちまくり、空中にはホーミング弾が乱れ飛ぶ。そんな光景が度々見られる中盤以降の戦闘シーンは、追尾ミサイルがホーミングする様子が好きな人間には堪らないものがあった。
GO TO TOP!!