尻怪獣アスラ                 「評価 A」
美しいオシリを持つウォルドーは、最近前立腺の辺りに妙な違和感を覚えていた。そこで医者に診断してもらったところ、どうやらメキシコでバカンスをしていた時に尻食いウシガエルにカマを掘られていたらしく、カエルの粘液で前立腺が異常なまでに肥大化していることが判明した。このままでは前立腺がどんどん大きくなって数日も持たずに死ぬと告げられたウォルドーは、日本人の外科医ワンサムサキに手術を頼み込んだ。直ちにアナルに核収縮棒を詰め込むという手術が行われ、これでウォルドーのオケツも元通りになるかに思われた。ところがウォルドーが術後の塩水浣腸を怠ったために、オシリの病状は良くなるどころか更に悪化。おまけに核収縮棒からの放射能によって進化した尻は自我まで持つようになり、夜な夜なウォルドーの身体を離れては人間を襲うようになった…。
放屁獣姦肛門拡張、浣腸排泄自慰顔射、マゾホモトラウマハムスター……と、お下劣ネタの松花堂弁当、変態人間の管弦交響楽的作品。これだけ下ネタを満載していると余程の好き者でなければ見ていられないような内容になりそうだが、本作の製作者は大衆の存在を決して無視してないところが偉い。尻怪獣の垂れ流す下痢便が茶色いゼリー状の物になっているのを始め、各種の表現が控え目でゴアさがあまり感じられず、純粋にお下劣なギャグを笑うことができるのだ。更に双子の小美人が「モスラの歌」の替え歌を歌ったり、ハリウッドの山を映して「日本・東京」なんてテロップを堂々と被せていたり、尻怪獣を倒すための戦士としてビン・ラディンにクリソツなテロリストを登場させたりと、気の抜けるようなギャグが織り交ぜられているので、下ネタに対する嫌悪は一層薄く感じられる。それでもスカトロ系のネタが苦手な人には観るのが辛いだろうが、あまり気にならない人だったら何度も爆笑すること請け合いの作品だ。
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