プレデターゲーム3 「評価 B」
ごく平凡な町で起こった連続殺人事件。その捜査に当たっていたブライトン警部は、被害者が大学教授のメルビンと繋がりを持つことを知り、メルビンの研究室がある大学へと向かった。しかしいざ聞き込みをしたところ、メルビン教授は事件について全く心当たりがないという。毛生え薬を開発している教授の研究室には他に手掛かりとなりそうなものはなく、大学に来たのは無駄足だったかに思われた。ところがその時、ブライトン達の前に七本足をした世にもおぞましい怪物が現れた。実は教授の開発した毛生え薬には遺伝子に作用を及ぼす恐ろしい効果があり、それを飲んだ貽貝に噛まれた男が貽貝人間となって、町の人々を殺して回っていたのだ…。
舞台がジャングルでない上、プレデターそっくりの怪物が登場するわけでもない。本作は「プレデターゲーム」と銘打たれた三作の中で、最も「プレデター」から遠い映画と言っていいだろう。とは言え、私にはこの映画こそが、シリーズ全三本の中で一番面白い作品であるように感じられた。毛生え薬から怪物が登場するところや、メルビンの助手が缶詰からバズーカ砲を開発するところなど、「んなアホな」と言いたくなるような箇所の連続。また貽貝に噛まれた男が身体のあちこちが腫れ上がって苦しんだり、ブライトンが所構わずゲロを吐いたり、貽貝人間が死人の内臓を貪り食ったりと、ゴア描写の充実ぶりも凄まじい(特に貽貝に噛まれた男のメイクは「スパズムス」を彷彿とさせるエグさ満点のものだ)。更にはラストにオマケまであって、どこかトロマ映画に近い作風ではあるが、非常にサービス精神に富んだ作品だった。
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