プレデターゲーム2 「評価 C」
シリコンバレーのトライトン社では、核戦争にも耐えられる新人類の遺伝子を作り出そうと日々研究が行われていた。ところが新人類の子を宿した被験体の女性が、会社の施設から脱走。彼女は新人類を産み落とすと、たちまち絶命した。そこでトライトン社の上層部は貴重な新人類を回収するべく、武装した集団を派遣する。一方で元社員だったマイクとリンチは、研究のためならば人命すらも平気で犠牲にする彼らのやり方に憤りを覚え、記者のキャシーと協力して独自に新人類の追跡を開始した…。
密林で警官と犯罪組織が銃撃戦を繰り広げるだけだった「プレデターゲーム」と違い、ちゃんとプレデターのような恰好の新人類が出てきて人間と戦うシリーズ第二弾(と言っても、配給会社のアルバトロスによって勝手にシリーズ化されただけですが)。しかも新人類からの視点を映したカットでは、本家プレデターさながらにカメラに赤いフィルターがかけられており、期待を裏切らない見事な「プレデター」らしさを見せ付けてくれる(要するにそれだけタチの悪い便乗映画ということです)。
また本作、ストーリーの纏め方が上手いので、銃弾を何発浴びても平気だった新人類が呆気ない死に方をする他、リンチの奇形化などの伏線が放ったらかしにされたりといった欠点もあまり気にならない。新人類の姿がプレデターにクリソツなことを気にしなければ、普通にSFモンスター映画としても観られる作品である。
(ちなみにこの映画、原題がなんと「BIO HAZARDU」だった)
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