プレデターゲーム 「評価 D」
中米の密林を根城とする犯罪組織。彼らが受け取るはずだった200万ドルを積んだヘリが、仲間のミスによって森の中へと墜落した。しかも墜落現場にはパトロール中の警官アギラとジャガーが一足先に駆けつけ、200万ドルを回収されてしまったのである。これで引き下がっては犯罪組織の名が廃る、と言わんばかりに、組織の面々は200万ドルの隠し場所を聞き出すべく二人の追跡を開始した…。
ジャングルが舞台のアクションモノだから「プレデター」様に肖ってこんな邦題を付けて見ましたが、よくよく考えてみたら作中には宇宙人どころかワニの子一匹登場しませんでした。そんな配給会社の方々の声が聞こえてきそうな、詐欺まがいの邦題と「ジャングルの中で待つ鬼神」などという宣伝コピーが素晴らしすぎる一本。まあ一応、主人公たち警察チームのコードネームが肉食獣に因んでいるので、「プレデターゲーム」というのもあながち間違った邦題とは言えない。ところが後の「プレデターゲーム2」や「3」(各作品間に話の繋がりはなく、あくまで日本の配給会社が勝手にシリーズ化しているだけです)にはちゃんと怪生物が出てくるものだから、何だか本作だけ浮いているように感じられるのだ。内容自体はごくごく平凡なアクション映画だが、シリーズ化されたことにより被害を蒙った可哀想な作品である。
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