ゾンビ・アイランド・マサカー        「評価 D」
カリブ海島巡りツアーに参加した、ポールを始めとする観光客達。ところがサン・マリー島でブードゥー教の呪いの儀式を見物した晩、事件が起こった。ブードゥー族の集落と船着場を行き来するバスの運転手が、突如として失踪したのである。バスには運転手がいないと走れないように仕掛けが施されており、彼らは島の真ん中に置き去りにされたも同然だった。そこで高台の邸まで行って電話を借りようということになり、薄暗いジャングルの中を突き進む一行。しかし途中で謎の集団の襲撃を受け、一人、また一人と息絶えていく。果たして彼らは何者なのか。不安を募らせながら、ポール達は屋敷に辿り着くのだが…。
トロマ社配給の南国ホラー映画。中盤辺りまではホラー映画の定石を踏んだ展開が続くものの、如何せん画面が暗すぎて何が起こっているのか分からない場面が多すぎるのが困りもの。またクライマックスのどんでん返しも、驚くというよりも「何じゃこりゃ」という気持ちが先立ってしまい、あまり良い評価はできなかった。しかし本作、音楽を担当しているのは「13日の金曜日」シリーズのハリー・マンフレディーであり、時折流れる禍々しいサウンドが作中の雰囲気を盛り上げ、魅力の乏しい作品の質を底上げする役割を担っていた。映画の出来は良いとは言い難かったが、音楽に関しては評価できる作品である。
トロマ映画一覧へ
GO TO TOP!!