ジャッジメント・デイ2         「評価 D」
コロラド州の大陸間ミサイル格納基地が、傭兵軍団によってジャックされた。彼らを指揮するのは天文学者のカール博士。太古の壁画を信奉していた博士は、近々地球に接近する小惑星ネメシスが地球と衝突すると壁画に予言されてあったことから、ネメシスを迎撃しないと地球は滅ぶだろうと以前学会で力説したが、当然誰も相手にしてくれなかった。そこで博士はミサイル格納基地を占拠し、自分たちの力でネメシスを爆破しようと考えたのである。しかし勝手にミサイルなんか撃たれたら、ロシアとの核戦争に突入しかねない。そのためアメリカ政府は博士の娘キャサリンに、カール博士の説得を依頼した。初めは政府の意向に沿って博士を説得していたキャサリン。ところがネメシスのことを調べていくうちに、次第に壁画の予言が正しいと思うようになったのである…。
核ミサイルが話に絡む。たったそれだけの理由で、勝手に「ジャッジメント・デイ」の続編にされた本作。一方はコマンド・アクション、もう一方はオカルト天体パニックと全く雰囲気が異なる作品なので、続けて見たらさぞ仰天することだろう。
さてこの映画、90年代後半の隕石映画ブームに乗って製作されたものだが、本筋の他に格納基地に監禁された軍人らの反乱、ロシアとの軋轢なども贅沢に盛り込んだ結果、それぞれの描き方が等閑になってしまったようだ。反乱が本格化するのは予言の正しさが明らかになった後なのでカタルシスが感じられず、ロシアとの問題も実にあっけなく解決してしまう。更にVFXの質も決して高いとはいえず、「実は予言は正しかった」というドンデン返し以外には取り立てて見るところも無い凡作であった。
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