ツイスター インフェルノ2       「評価 C」
コロラド州北部の小さな町を襲った竜巻。それはコロラドの地理や気候を考えても通常起こり得ない災害であり、不審に思った気象調査官のジェイミーは、被災者救済組織のウィルと協力して原因究明に乗り出すことにした。早速町の周辺を調べたところ、近くに観測衛星を打ち上げるためのエネルギー省の施設を発見し、これと竜巻の関連性を探るジェイミー。しかし施設のことを調べようとした結果、彼女はエネルギー省にマークされた上、気象観測所の上司からも見放されてしまった。更にそうしている間にも、次なる竜巻が発生しようとしていたのである…。
「ツイスター インフェルノ」同様、「ツイスター」で築かれた竜巻映画というジャンルにいち早く参入したTVムービー。何と言っても本作の見所は、主人公ジェイミーの破天荒ぶりだろう。尊敬していた人物ジムを失った悲しみから逃れられず、普段は冷徹な科学者を気取っている彼女。しかし珍しい気象現象に出くわすと途端に仮面が剥がれ、まるで子供のようにはしゃぎ出すのである。そのあまりにも極端な性格は紋切り型な性格の人物が多いパニック映画において、一際異彩を放っているように感じられた。ただ本作、ジェイミーとウィルとメラニーの三角関係話や、上司との対立など、人間関係の整理の仕方が不十分で、なし崩し的に解決されたような印象を受けてしまうのは難点か。また低予算にもかかわらず「ツイスター」を意識した結果、クライマックスの竜巻六連発が稚拙なCGとニュース映像の組み合わせで処理され、盛り上がりに欠けていたのもいただけない。竜巻の魅せ方という点に於いては、「ツイスター インフェルノ」の方に軍配が上がるだろう。
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