アバランチ2 雪崩 「評価 C」
アメリカ人の夫婦、ジョーとエイミーはヒマラヤまでトラッキングに出かけた。信頼のおけるガイドも雇い、安全な旅になるはずだったが、予想だにしなかった台風と雪崩の発生により他のグループとはぐれてしまう。彼らは遭難したのだ。広いヒマラヤで、捜索隊に発見してもらえる可能性は低い。そこで自力で下山を試みるものの、やがてガイドに見捨てられ、ジョーとエイミーは二人で山を降りなければならなくなる。おまけにジョーが斜面を滑り落ちて負傷し、自力で歩くことができなくなってしまった。この最悪の状況下、絶望しかけるエイミーだったが、死んだ父親の幻覚を見たことで生きる気力を取り戻し、一人で助けを呼びに行くことを決めた…。
登山中に起きたトラブルと、それを果敢に乗り越える人間の逞しさを描いた「九死に一生スペシャル」映画だ。災害発生から下山までの展開は意外性こそないものの手堅く作られており、パニック映画としてはまずまず楽しめることができる。ただこの映画、冒頭の家族たちの説明描写が不足気味で、感動の再会シーンがいまいち盛り上がらなかったのは残念だった。災害映画にしては珍しく、災害の後遺症に苦しむ人間と、それを見守る家族の姿まできっちり描いている分、一層この欠点が強く感じられてしまった。
雪崩映画一覧へ
GO TO TOP!!