モンスターパニック アドベンチャー オブ カンフーラスカル「評価 C」
悪の妖怪バンブーマンとその部下達の手によって、人間界は今まさに滅びかけようとしていた。しかし少林寺の元で修行をしたチェンは、九龍のサンストーンがあれば彼らを打ち倒す巨大な力が手に入ると知り、それが置かれているバンブーマンの城に潜入。まんまとサンストーンを盗み出すことに成功した。その後、同じく少林寺で修行したラオやリポと合流したチェンは、サンストーンに導かれるように「巨大な力」を得るための旅に出るものの、行く手を遮るべくバンブーマンの手下達が襲い掛かって来た…。
チェンたち三人組の冒険を綴ったアクションコメディ。骸骨にシダ植物が絡んだような頭のバンブーマンを初めとして、カエル妖怪や蜘蛛女など、個性豊かな妖怪たちが大量に出てきて画的にも楽しいのだが、前半部分は退屈である。戦う相手がニンジャ(迷彩服や編み笠を纏っており、どう見てもベトコンかゲリラなのだが、劇中ではニンジャと呼ばれている)や用心棒など専ら人間であり、その上三人が織り成すギャグの殆どが滑っていて見ていて辛いものがあるのだ。ところが映画のクライマックス、大魔神ばりの巨大石像ニオ・タイタンが出てきてから映画はいっぺんに面白くなる。ニオ・タイタンの着ぐるみは石の質感が上手く出ており、これだけでも怪獣映画好きには溜まらない物があるが、その上もう一体の巨大石像メタ・スパルタンなんてものが出てきて、ニオ・タイタンと石像対決なんて始めるから大変だ。肝心の対決シーンが単調な殴り合いに終始しているのは残念だが、巨大石像二体のインパクトはかなりのものであった。さて本作、チェン達がメタ・スパルタンを仲間に引き入れ、さあこれからバンブーマンとの決戦だというところで終わってしまう。漸く面白くなってきたところなので、ぜひとも次回作を見たいものである。
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