アメリカン忍者2 殺人レプリカント    「評価 C」
前回の功績で軍曹へと昇格した、ジョーと親友のジャクソン。二人はこの度、海軍のレインジャー部隊へと転属することになった。何故なら海軍では最近兵士の失踪事件が相次いでおり、その裏には謎の忍者軍団の影がちらついていたのである。そこで海軍が支援を要請したところ、忍者のことならこの二人だろうということで彼らが派遣されたのだ。事件の概要を聞くと、早速調査を始める二人。やがて遺伝子操作で忍者を量産している麻薬商、レオ・バーグの存在を掴むのだが…。
前作同様にジョーとジャクソンのコンビが見事なアクションを見せてくれるが、それよりも改造忍者軍団の看板倒れ具合が印象に残る二作目。「オリンピック選手より速く走り、10トンのクレーンより力持ち」という触れ込みなのだが、正直画面を見るだけでは前作に出てきた忍者軍団と大した違いが見出せないのだ。何十人がかりでジョーに襲い掛かっても全く歯が立たないし、ジャクソンのマシンガン掃射で塵芥のように倒されていくシーンなんかは見ていて悲しくなってくる。更に極めつけはボス忍者で、初めはジョーと互角に戦っていたのに、一旦不利になるや否や刀を捨ててショットガンで戦い始める! 「近代兵器>忍者の武器」という現実を何もこんな作品で見せんでも…と、限りなく空しい気分になってしまったぞ。ジョーとジャクソンに均等に活躍の場が与えられており、ニンジャ・アクションとコマンドー・アクションの両方を堪能できるのは前作同様良かったものの、敵忍者の描写に問題があるように思えてならない作品だった。
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