暗黒街の忍者          「評価 D」
様々なマフィアが勢力争いをしている街、上海。中でも最も勢力を伸ばしていたのがロナルド一家だったが、その成功を妬んだ他のマフィア達は共謀してロナルドの暗殺を行った。ロナルド亡き後、娘のフィニックスはその後を継ぐことを決意するものの、他のマフィアらは彼女をも抹殺しようと策謀を張り巡らす。一方その頃、ロナルドの盟友だったゴードンは忍装束に着替え、暗殺計画に携わったマフィアのボス達を次々と葬っていた…。
「ギャング映画+忍者」というコンセプトが十分に生かされておらず、ニンジャ映画好きには到底満足のいかない作品だ。「ニンジャ・ファントムU.S.A.」同様、本作はゴードンとフィニックスが顔を合わせる場面が一切無く、それぞれの活躍を交互に映していく構成になっている。だが本作では話のメインがフィニックス達と他のマフィアとの戦いに置かれており、忍者ゴードンとマフィアの戦いが完全に添え物扱い。戦闘シーンになると何故かマフィアの面々も忍装束を着て戦い出すのは馬鹿っぽくて好きだが、アクションは平凡で、おまけに忍者の出てくる時間が極端に短いのだ。更にマフィアの罠を巧みに回避していくフィニックスの活躍がなまじ面白い分、ゴードンの出てくる場面が一層余計な物であるかのように感じられる。ニンジャの活躍が観たい人には、あまりお勧めできない作品である。
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