ゴールデン忍者        「評価 C」
遥か昔、忍びの術の象徴「黄金忍者像」を巡り、黄金忍者帝国と赤忍者帝国は長い戦いを繰り広げていた。その結果黄金忍者帝国が勝ったが、赤忍者軍団は長い間像を奪還する機会を探っていたのである。そして時は現代、香港闇社会の大物ラウに実の父を殺された黄金忍者シェリーは、同じ黄金忍者のマイケルや事件記者のディックと共に、ラウの組織を壊滅させんと動き出した。しかしラウの側には赤忍者のサクラがおり、黄金忍者であるシェリーやマイケルの命を狙っていた…。
この映画、冒頭で黄金忍者像の説明を長々とする割には、別に黄金忍者像が無くても成立してしまう内容である。黄金忍者像は説明シーンにしか画面に映らないし、主人公のシェリーがマイケルやサクラと違って別に像に執着していない。それなのに一番最初に派手なBGMに合わせて黄金忍者像の説明をしてしまう辺り、「黄金忍者像を出すかどうかでプロデューサーと脚本家が散々揉めたんだろうなあ」と製作の裏側へ思いを馳せずにはいられない作品だった。
さて本作、他のニンジャ映画の追随を許さないほどに濡れ場が充実しているのが特徴だ。全裸の女が鞭でビシバシ打たれるわ、場面間にシェリーの着替えや入浴のシーンが不自然なまでに挿入されるわ、挙句にシェリーがラウにレイプされるシーンまであるわと、「ゴールデン忍者」というタイトルにも関わらず、とてもゴールデンじゃ放送できないような過激シーンのオンパレード。しかし、かと言って肝心のアクションシーンが等閑にされているのかと言えばそんな事は無く、全編に渡って忍者アクションが充実している他、ディックの友人がカンフー・アクションを披露してくれるなど、こちらのサービスも充実している作品だった。
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