桜NINJA             「評価 C」
ある晩、ロサンゼルスのホワイトストーン化学工場に数名の忍者が潜入し、野茶を生化学的に細菌増殖させるジェネシス計画の詳細を記録したビデオテープを奪っていった。その後の調査で忍者たちが台湾の組織「サクラ組」の構成員だと判明し、アメリカ政府はデニス捜査官にビデオテープを奪還するよう命じた。台湾に渡り、友人のソニーや日本人女性のマンジと協力してサクラ組の調査を始めるデニス。しかし忍者と戦うには忍者のことをよく知らないと分が悪い。そこでデニスとソニーは、マンジの叔父スギヤマの指導の下、忍者としての修行を受けるのだが…。
鉄板焼屋でデニスとソニーが「日本語が話せないんですけど大丈夫ですか?」と聞いたり、街角に日本茶を飲ませてくれる店があったりと、まるで台湾が日本の一部であるかのような描かれ方をしているこの映画。忍者の描写については、敵忍者が道具も無しに壁を這い上がるわ(おまえはスパイダーマンか!)、土の中を潜るわ、他の映画同様無茶苦茶な部分が結構見られるのだが、デニスとソニーが修行を受けるシーンは目を見張るものがあった。砂丘で胸に当てた麦わら帽子が手で支えなくても落ちないように走ったり、薪を使って刀の訓練をしたりと、日本で実際に行われていた忍者修行に驚くほど忠実なそれを見ることが出来るのである(まあ、他の映画の修行シーンがイカレ過ぎてるだけだが)。そのくせ修行が終わった二人の忍装束に何故か般若の面(しかもプラスチック製の安っぽいやつ)が付いているのは腰砕けなものの、しっかり忍者について勉強したと思われる描写は十分に評価に値する作品だった(でも翻訳者が聞き取れなかったのか、ときどき字幕の無い台詞があったのは気になるぞ)。
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