ドラゴン忍者          「評価 B」
仏教徒の遺灰を収める物、仏舎利。中でも高僧の遺灰が収められているそれは、人々から家族や祖先以上に尊ばれていた。ところがある日、大國寺にあった仏舎利が黒装束を纏った賊によって盗まれてしまった。更に賊を追いかけた大師までもが殺され、大國寺の僧チュンキは大師の敵討ちと仏舎利奪還のため、自ら僧衣を捨てて寺を後にした…。
「カラテNINJA ジムカタ」同様、劇中で忍者と明確に定義されているキャラが全く出てこないこの映画。冒頭の賊の格好が忍者っぽいので、一昔前のニンジャ映画ブームに乗って勝手に忍者映画扱いされたという珍品だ。そのため忍者の活躍を期待して観ると痛い目を見るのだが、普通のアクション映画として観るとなかなかの出来である。特に冒頭で仏舎利がどれだけありがたい物かという事を細かく説明し、最後まで寄り道することなく仏舎利奪還の話を貫き通しているストーリーは、安心して見ていられるという点で好印象だ。アクションの方も仕掛けやトリックを多用する主人公達の戦い方が面白く、堅実に作られている感じがする映画だった。
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