ニンジャ サンダーボルト           「評価 D」
銀行経営者ジャッカル・チャンの持っていた翡翠の馬が、忍者のシマによって盗まれた。早速保険金を受け取りたいと申し出るジャッカルだったが、ハリー・ウォン警部はこれをジャッカルとシマが手を組んで行った自作自演ではないかと疑い、彼らの周辺を調べまわってみることにした。妻がシマに惨殺されてもめげずに捜査を続け、ジャッカルの周りに忍者組織の影を見つけるウォン。だが実のところ、シマを雇い翡翠の馬を盗ませたのはジャッカルでなく、娘のサラであった…。
倉田保昭が忍者役で出演しているこの映画。はっきり言って話の方はグチャグチャである。サラとジャッカルとシマが何度も思わせぶりな態度を見せながらも、なかなか各自の思惑を明らかにせず、本当は何がしたかったのかが最後まで分からないという実に混沌とした様相を見せるのだ。また出てくる忍者もカセットテープを手裏剣みたいに投げて人の体に刺したり、ローラースケートで道路を疾走したりと独自色を出そうと頑張ってくれるものの、シマ以外はどいつもこいつも町のチンピラより弱い上、忍者の首領であるシマは冒頭以外忍装束を全く着ないという有様だ。そして極め付けに本作、悪が全て滅んで話に決着がついた後、いきなり警察の部長さんが黒装束に着替えて忍者組織のくの一と戦い始める! 高台に立った部長さんが「ニンジャぁぁぁぁぁぁっっっ!」と野獣のごとく吠えるカットは素晴らしいの一言だが、何も事件解決後にこんな勝負を入れんでも…。観ていて「えっ、この映画まだ続くの!?」と思ってしまったぞ。
とこんな風に、筋書きや忍者の描写はかなり質の悪い本作。サラとシマのねちっこい濡れ場が続いたり、保険会社のお姉さんがミニスカートで跳ね回って、これでもかと言う位にパンツを見せたりと、お色気シーンは非常に充実しているのだが…。
ニンジャ映画一覧へ
GO TO TOP!!