ボアVSパイソン           「評価 C」
密猟の常習犯として悪名高い、大富豪ブロディック。彼はこの度、世界中にコネを持つ金持ち達を集めてハンティングを催すつもりだったものの、獲物用に取り寄せた巨大パイソンがフィラデルフィア郊外で輸送トラックを破壊し、地下通路に姿を眩ませてしまった。思わぬ事態になってしまったが、転んではタダでは起きないのが大富豪というもの。会場をパイソンが消えたフィラデルフィア郊外に変更し、金持ちらと共にパイソンの捜索を兼ねたハンティングを始めたのである。またその頃、輸送トラックの事故を調べていたFBIのアラン・シャープ捜査官は、現場に落ちていた巨大な鱗からトラックの積荷がパイソンだったと類推し、早速捕獲作戦を立ち上げた。ヘビ研究所のエメット博士が育てていた自慢の大蛇、スカーレット・クイーン・ボアに発信機を埋め込んで、地下に消えたパイソンの追跡に当たらせようとしたのである。発信機の取り付け手術も完了し、地下通路に入っていく巨大ボア。今ここに、二種類の大蛇による空前絶後の大勝負のゴングが鳴った!
今度はライバルの巨大ボアまで登場する、「パイソン」シリーズの三作目。「パイソン2」同様に前作との繋がりは薄く、CIAのラーソンの名が会話で出てくる程度なので、今までのシリーズを観ていない人でも十分楽しめ、シリーズを観ていた人は思わずニヤリとしてしまうように仕上がっている。しかしこのシリーズ、3作目になってもCGのクオリティが一向に向上しないのは如何なものだろうか。ボアとパイソンが地下鉄のホームで激突する折角のクライマックスが、目も当てられない駄目CGのおかげで著しく盛り上がりに欠けたものになっていたぞ。決着のつけ方に初代「パイソン」を思わせる拘りが感じられたのは良かったが、CGの稚拙さが足を引っ張っているように思えてならない映画だった。
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