フランケンフィッシュ           「評価 C」
アメリカ南部の沼地で、釣り人の変死体が発見された。彼は全身の至る所をワニとは違う何かによって噛まれており、検視官のサム・リバースは漁業省のメアリーと一緒に調査のために沼地へと向かった。途中で生首にされているワニなどに驚きながら、地元の住民の協力を得て捜査をしていくサム達。だが置き去りにされていた中国人の船を調べていた時、事件の犯人は自ら姿を現したのである。ハンティングの対象用として遺伝子改造された、全長2メートルはある巨大雷魚が…。
何匹もの巨大雷魚が出てくる本作だが、全く同じコンセプトの「スネークヘッド・テラー」に比べると、どうしても見劣りする出来だと言わざるを得ない。雷魚の数が無尽蔵だった「スネークヘッド〜」と違い、本作で倒される雷魚は三匹だけ。映画のクライマックスに出てくる全長凡そ5メートルの雄雷魚も、「スネークヘッド〜」の20数メートルもあった巨大雷魚に比べたらアリンコ同然に感じられてしまう。数と大きさの両方の面で、本作の雷魚は負けてしまっているのだ。
だが一方で、本作は下手に舞台を広げず、戦いの場を沼地のみに絞っているので、雷魚に狙われる閉塞感がより際立っているのも事実だ。また殺した雷魚の心臓を抉り取ってステーキにしたりと、悪趣味な場面も結構あるので、「スネークヘッド〜」とは別の楽しみ方もできる作品である。
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