ゴッド・フード 巨大生物の恐怖       「評価 C」
生物の巨大化・凶暴化を促す新薬、メサイアノル。この薬と相反する効果の薬は作れないものかと実験していたニールの研究室には、巨大化したネズミが檻の中に入れられていた。ところがニールの留守中、動物実験に反対する若者達によって研究室が襲撃され、事もあろうに巨大ネズミが解放されてしまう。若者達を襲った後、地下水道へと逃げ込む巨大ネズミ。恋人のレイチェルと一緒に急いでネズミの捜索にかかるニールだが、メサイアノルの効果は他のネズミにも及び、気がついたら水道は巨大ネズミだらけの状態になってしまった。やがて増えに増えた巨大ネズミ達は、大学プールの落成式会場に雪崩れ込む…。
監督も製作スタッフも異なるが、一応バート・I・ゴードンの「巨大ネズミの襲撃」の続編である本作。劇中の巨大ネズミには「巨大ネズミの襲撃」同様、本物のネズミを上手く映して巨大に見せる手法が用いられている。しかし普通に走り回っているカットはいいのだが、人間にネズミが飛び掛るカットになると、縫ぐるみの出来が前作よりも悪くなっているのが災いして、途端に躍動感が感じられなくなる。おまけに巨大ネズミのデカさも二周りぐらいスケールダウンしており、また暴れる巨大生物がネズミ一種類というのも前作と比べると見劣りしてしまう。だが本作、主人公が何のために研究をしていたのかが一瞬で判明するラストシーンが味わい深く、この点に関しては同じく衝撃的なラストが用意されていた前作に迫るものが感じられた。
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