ザ・格闘王2             「評価 C」
ハッピーエンドかと思った矢先にヒロインが殺されるという衝撃的ラストを迎えた映画「ザ・格闘王」。これには実は続編があり、あのヤケクソとしか思えなかった場面も次回作への布石だったのだ。そんなわけで本作は、前作のラストシーンから始まる。恋人や友人らを殺され、復讐の怒りに燃えるケイン・コスギ。ところがホワイトドラゴンの策略にかかり、自分がアジトに捕らえられてしまった。沖縄での野望を叩き潰された彼らは、その仕返しにとケインに陰湿な拷問を始める。麻薬まで注射され、ケイン・コスギは全身ボロ雑巾のように変わり果ててしまう。だがホワイトドラゴンの裏切り者が手引きをし、ケインをアジトから救い出してくれた。拷問による傷に苦しみながらも、ケインはホワイトドラゴンの新たな野望を叩き潰すために立ちあがった…。
前作より予算が大幅ダウンしたらしく、ロケ地が横浜だけな上、出演する格闘チャンピオンの数も少なくなっている本作。だがその分、過激さを強化することで物足りなさを感じさせないようにしていた。ケインが焼鏝を当てられたり、爪をはがされたりする拷問シーンや、脱出後も麻薬の後遺症に苦しむ姿、おまけに戦闘の途中で無数の槍が突き出している壁が四方に出現したりと、前作以上に危険な場面がこれでもかと出てくる。また前作の格闘大会のような見ていてゲンナリする場面も無く、格闘シーンが充実したVシネマとして普通に楽しめる映画になっていた。

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