スネークヘッドテラー        「評価 B」
北米のカルタス湖では、余所からやってきた雷魚によって生態系が荒らされていた。近隣の住民達は雷魚を捕獲するべく罠を仕掛けたりと様々な努力を試みるものの、いずれも上手くいかなかった。そこで住民達は最後の手段として、湖に魚を殺す猛毒のロテノンを流し、雷魚を一網打尽にしたのである。だがこれで生態系は守られたものの、毒の効果によって湖のあらゆる生物の数が激減してしまった。名物の釣り大会も魚がいないために参加者が出ず、近隣の町はたちまち不況に陥ったのだ。それから二年後、湖畔で犬の惨殺体が発見された。続けて湖で泳いでいた青年も謎の死を遂げ、保安官のパトリックは湖で何か異変が起きているのではと睨んだ。そして調査してみたところ、湖の中には2mほどまでに巨大化した雷魚が無数に泳いでいた!
この映画、とにかく巨大雷魚のインパクトに尽きる。2mもの雷魚が群れをなして泳ぐだけでも十分に壮観なのだが、それに加えて本作の奴は成長促進剤の影響で二本の手が伸びており、「コモド」の如く陸を這って進むのである。これによって雷魚の活動範囲が広がり、その恐怖感を弥が上にも増していた。しかも映画のクライマックスには、クジラ並の大きさを誇る雷魚の親玉まで登場してくれる! 街が不況に陥っていることを説明するのが台詞だけなので、湖の封鎖に反対する町長や成長促進剤をばら撒いていた男の必死さがいまいち伝わってこず、話の方は弱く感じられるのだが、ハッタリの効いたモンスターが見たい人にはちょうどいい映画である。

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