続・恐竜の島           「評価 A」
前作のラスト、島に閉じ込められたタイラー達が手紙を詰めた瓶を海に流してから数年後。この瓶が発見されたことにより彼らの生存がイギリスに知れ渡り、早速タイラーの友人らの手によって捜索隊が組まれた。大西洋を南下し、恐竜の島に辿り着いた彼らは飛行機に乗って島の内側に突入する。だが、翼竜の突然の襲撃によって飛行機は不時着。彼らもまた、島の中に閉じ込められてしまった…。
「恐竜の島」の柳の下を狙って製作されたと思われる本作だが、これが前作よりも数段面白い出来になっているのだから世の中分からない。冒頭で潜水艦の戦いが延々と続いたおかげで島へ到り着くまでに長い時間を要した前作と違って、本作の主人公らは元々島に向かうのを目的としているため、同じ位の上映時間で島の冒険をよりじっくりと描くことができたのだ。 また翼竜との空中戦やクライマックスでの豪快な爆発シーンといった、「これぞ冒険映画!」というような見せ場も多く、終始盛りあがりっぱなしの本作。
だがこの映画には、これらに勝る凄まじい部分が存在した。話の中盤、島に住む女と知り合った捜索隊は、彼女の話からタイラーが火山を神として崇めるナーガ族なる連中に捕らえられていることを知る。そこで捜索隊はナーガ族の本拠地である髑髏山に向かうのだが、いざ向かって見ると、山には何故か徒党を組んだ鎧武者がいた。そう、この連中こそが本作で敵となるナーガ族なのである! 恐竜の住む島に鎧武者。「ザ・ロストワールド」にも鎧武者の出るエピソードがあったが、まさか向こうの国々には「日本人は原始時代から鎧を着ていた」と誤解してる人がいるのではあるまいか。そんな疑問が頭に浮かんでくるほどに衝撃的な場面であった。

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