THE THING 未確認生命体U.M.A. 「評価 C」
コロンブス上陸以前のアメリカに人間がいる事を示す財宝がアメリカ山中にあると聞き、さっそく大学の調査団はその財宝がある遺跡へと向かった。だがその裏で、調査に向かった大学教授は財宝を盗んで大儲けしようと企んでいたのである。そうとは知らず、財宝泥棒の片割れになってしまうガイド。気づいたのは教授達が既に財宝を盗み、遺跡の洞窟を脱出しようとしていた時だった。ところがその時、突然ガイドの首が宙を舞った。いきなりの事態に驚いた一行は、初め何が起こったのか見当もつかなかったものの、続いて教授が殺された時、彼らは全てを理解した。体を自由自在に透明化できる怪獣が、洞窟を出たときから一行に付きまとっていたのだと。この怪獣は遺跡の番人で、財宝を盗み出す人間を片っ端から殺すようにと遺跡の主に命ぜられていた。だから怪獣は彼ら調査団を追い回していたのである。それを知った一行は宝を返すのが惜しいため、怪獣が闇の中で盲目になるという点を利用しつつ必死に怪獣から逃げ回ろうとした。ところが怪獣は執拗に彼らに襲いかかり、一人、また一人と調査団は殺されていく…。
冒頭で「コロンブスが上陸するまでアメリカに人間がいなかったのは定説とされている」なんて話が出てきて製作者たちはネイティブ・アメリカンを人間扱いしていないのかと突っ込みたくなるが、本編の方は真っ当なモンスター映画。登場人物の首や手足がポンポン飛んでいく過激な描写も心地よく、怪物の透明化能力を存分に生かした展開もスリルを煽る。ストーリーに意外性がまるで無いのは残念だったが、凄惨な描写に耐性のある人ならばまずまず楽しめることだろう。
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