深海からの物体X                「評価 D」
とあるビーチでリゾートを楽しんでいた5人の若者達だったが、なんとボートに乗って馬鹿騒ぎをしているうちに遥か沖へと流されてしまった。しかし海のど真ん中で漁船らしき船を見つけ、その船に無断で入りこむ若者達。ところが船の中には人の気配が無く、あるのはホルマリン漬けにされている魚のみであった。若者の中にはその事を不審に思う奴もいたが、そこはB級映画のすること。すぐに不審感なんてものは消え去り、恋人と無人船で馬鹿騒ぎを始めてしまう。ところがそんな時、遂にホルマリン漬けにされていた魚達が牙をむいたのだ!
本作はなんとも気の抜けるような定番B級ホラーである。全体から見ると基本的に80年代のスタイルを踏襲しており、魚の化け物がカクカクしたストップモーションで動いたりと、明かなB級ムードでその手のファンならば思わず嬉しくなるような要素も本編中に多少ある。しかし本作、観てもらえばわかると思うがなんとも退屈な映画なのだ。「7分に1度、10大ショックシーン!」という宣伝コピーが有名(?)な本作だが、その中で本当にショッキングなシーンと言ったら2つか3つ程度。実際は非常に退屈なシーンが10分ほど続いたりすることだってある。
他にも船内の機械がどうでもいいところだけハイテクだったりと、本作はどうも締まりがないホラー映画なのだ。たとえ元々馬鹿映画だったとしても、観客を退屈にさせては面白くもなんとも無くなってしまうのである。

GO TO TOP!!