ジョーズアタック(別題：死海からの脱出) 「評価 Ｄ」
そんなわけで「ジョーズアタック２」のタコザメに感動した私は、最近出たＤＶＤにおいて第１作とされている本作を観た(実際はシリーズでも何でもありません)。しかし本作は何ということは無い、実に平々凡々な鮫映画だったのである。
島を荒らす巨大鮫サイクロプスと戦っている鮫退治野郎が、実験で鮫を巨大にした政府の連中相手に活躍する…という話で、政府の陰謀を絡めている辺りが特色と言えよう。だが本作、政府との戦いと鮫との戦いが完全に別個として扱われているのでどうも話に纏まりが無いのだ。また主人公と政府の連中との島を戦場にした戦いが良い出来だというのに、鮫の方はオーソドックスに海に入る奴を追い回すだけで、目を引くところも無い。
これだったら、話は普通でもタコザメを登場させた「ジョーズアタック２」の方がインパクトは上だ。話を広げることに失敗し、結果として地味になってしまった作品である。
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