ザ・リベンジ 地獄の処刑プリズン        「評価 D」
本作は、二重人格を装って死刑判決を免れようとする男が出てくる。まるで「怪奇大作戦24話」か「39 刑法第三十九条」かというコンセプトだが、話自体は「39〜」からサスペンスを外し、バイオレンスと脳天気とトロい演出を加えてミキサーにかけたような凄まじい内容だった。
とにかく本作は、話の構成が悪すぎるのだ。刑務所に突入するシーンは映画のラスト20分しか無い上、囚人との戦いは僅か数人倒しただけで終わってしまう。よってタイトル通りの展開を期待すると大きく肩透かしを食わされることだろう。
刑務所に服役している連中がベストセラー作家をはじめ、悪霊が見える男や、壁画ばっかり描いている男といった、「この映画の製作者は、刑務所を精神病院と勘違いしていないか?」と思わせるような面子だったのが面白かったものの、アクション映画としても、サスペンス映画としても良い出来とは言い難い作品だった。

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