ザ・グリード 「評価 B」
「イントレピッド」の項で説明したように、本作は海洋パニックの定番である4つのうち、「沈没する豪華客船」「鮫などの海洋生物との戦い」「海上の密室でのテロリストとの戦い」と、3種類を盛り込んだ作品である。さすがに、4種類を盛り込んだイントレピッドは詰め込みすぎだように感じられた。とはいえ、3種類の本作でも充分に多い。そのためか、「沈没する豪華客船」なんていう事は、映画の後半になったらすっかり忘れ去られているのである。
豪華客船に乗り込んだ強盗団だったが、なぜか船に人がいない。なんとここは、謎の海洋生物によって3000人の乗客が全員食べられた後の無人船だったのである。そして海洋生物は強盗団にも牙をむいてきた! こんな話なのだが、実に巧みにできている。豪華客船の乗客は全員食べられたという事にしておけば、余分な登場人物を作ることも無いから、製作に余計な金がかからない。よって、最初から怪獣との戦いにのめり込めるのである。海洋生物のデザインも結構斬新だし、衝撃のラストシーンは見事にツボを押さえているし、なかなかの力作である。
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