トレマーズ4 「評価 B」
19世紀末、ネバダ州のリジェクション市は深刻な事態に陥っていた。唯一の資金源だった銀山にグラボイズが出現し、鉱夫達がみんな逃げ出してしまったのである。銀山の新しいオーナーとなったガンマーは、凄腕のガンマンである黒手のケリーと一緒にグラボイズを退治しようとするが…。
第一作から100年前まで溯り、パーフェクション市ができるまでの過程を描いた、エピソード1的内容の四作目。そのためなのか本作はシュリーカーもアスブラスターも出てこず、卵から孵ったばかりの幼生グラボイズと芋虫型グラボイズの二種類のみの御出演となっている。新登場の幼生グラボイズはカブトガニのような形状をしており、地中からジャンプして獲物に襲い掛かるという殺人魚フライングキラーばりの戦い方を見せてくれるのだが、やはり前作までの進化ぶりを見てきた者としてはグラボイズのキャラクター商品が出てこないのも含めて少々味気ない。
ただ本作、それを補うかのように人間ドラマが充実している。主人公とヒロインが結ばれるという全シリーズ定番のラストは今回も尚変わっていないのだが、都会と西部とのカルチャーギャップに悩むガンマーや人生哲学を語るケリーを始めとして、各登場人物のキャラ立ても今まで以上にしっかりしており、違った楽しみ方のできる作品だった。
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