トレマーズ3            「評価 B」
またまた前作から数年後、妻と離婚して自由の身になったバートはアルゼンチンのエルチャコに来ていた。そこではシュリーカー(二足歩行型グラボイズ)が荒野を埋め尽くす程に数を増やしており、軍から退治の依頼を受けたのである。早速機関銃を振り翳し、シュリーカーを一匹残らず片付けていくバート。退治し終えると、彼は久々にパーフェクション市に戻ってきた。ところがパーフェクションでは、かつての住民が農業用地を広げるために土地を買い占めようとしていたのだ。バートは残り5人となってしまった住民達と団結し、絶対に土地を売らないと言い張った。だがそこへ、再びグラボイズが出現する…。
シリーズを重ねるごとに進化を続けるグラボイズ。なんと今回は二足歩行のシュリーカーが更に脱皮し、空まで飛べる最終形態アスブラスターが出現する。地底生物が空を飛ぶのは少しやりすぎなようにも思えるが、尻からロケット噴射で大ジャンプし、翼を広げて滑空する様子は美しいの一言。本作はそんなアスブラスターの勇姿に加え、冒頭で地平線の向こうからやってくる無数のシュリーカー、そして第一作同様間抜けな倒され方をする元祖グラボイズと、全ての形態に満遍なく見せ場が用意されていた。
またこのシリーズの別の見所は、グラボイズをだしに儲けようとする人々である。前作でアーケードゲームになっていたグラボイズだが、本作ではコミックやテーマパークまで作られている。特にテーマパークは田舎の町興しとしか言いようの無いほどに貧相な代物で、見ていると笑えてしょうがない。グラボイズだけでなく、こんな点でも進化を遂げている作品だった。

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