チアリーダー忍者            「評価 B」
高校の人気者であるチアリーダーグループ。だがヒマなカトリック母親会は、男を誘惑する彼女らを目の敵をしていたのだ。早速刺客の淫乱女子高生軍団を送りこんでチアリーダーグループへの攻撃を始めるカトリック母親会。チアリーダー達は戦闘能力が無きに等しく、女子高生軍団の攻撃に成す術も無く敗退してしまう。だが負けず嫌いの彼女らは街で道場を経営している忍者に弟子入りし、厳しい修行に励むことによって忍者の力を手に入れた。今ここに、忍者の力をもつチアリーダー「チアリーダー忍者」が誕生したのである!
あのアルバトロス・コアがまたやってくれた。「女子高生チェーンソー」に続く、これまた脳天気な馬鹿映画の登場である。しかも本作はホラーなどの付加要素が一切無い、純粋培養血統書付きの馬鹿映画となっているから堪らない。
チアリーダー部の面々が老忍者の元でする修行の数々。これがトランポリンの上を跳ね回ったり、既に割れている板をポーズを取って改めて割ったりと、観ている端から魂が抜けて無我の境地に達しそうな代物で、見事なまでに観客の期待に応えてくれる(おまけに修行の後は本当に強くなっているのは言うまでもない)。
対するヒマなカトリック母親会と協力する男も、「チアリーダー部への入部を拒否されたから」敵対意識を持つようになったオカマ野郎という非常に情けない有様だ(言うまでも無いが、カトリックは同性愛厳禁。当然オカマも迫害されます)。
この両者が、四六時中マスタードのボトルをしごいているオタク連中やウイルスをばらまいて世界を滅ぼそうと企む「ミスターX」らを巻き込んで文字通り壮絶な死闘を繰り広げるのだが、そんな本作の一番の見所はクライマックスで唐突に開始される巨大メカ同士のガチンコバトルだろう(チアリーダーの映画なのに…)。林立する質感0のビル群や真っ白な背景、釣り糸丸出しな戦闘機など、あまりにもやる気の無い演出の数々はただただ笑うしかない。
最終的に「忍者」が殆ど話に絡んでこなかったのが「女子高生チェーンソー」同様にハッタリかまされた気分になるものの、頭の中身を空にして楽しめる至上の脱力映画であることに変わりは無い。本作こそ実写版ハットリ君を凌ぐ、2004年度ナンバー1の忍者映画である!
(そもそも忍者映画自体がそんなに公開されていないというツッコミは無しの方向で)

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