ドラゴンストーム 「評価 B」
舞台は中世ヨーロッパ。ファストラド王国領の森に5つの隕石が降り注ぎ、その中から5匹のドラゴンが誕生した。見る見るうちに成長したドラゴンは民衆に被害を及ぼし、やがてファストラド王の居城までがドラゴンの手に落ちてしまった。何とか逃げ延びたファストラド王と側近達は隣国ウェンズベリーに逃げ延び、そこの王にドラゴンの脅威を伝えた。そこでウェンズベリー王は配下の錬金術師に命じて、狩人や格闘家らを集めてドラゴン退治に向かわせる。だがその一方で国を失ったファストラド王は、ウェンズベリー王を騙して国を乗っ取ろうと企んでいたのである。
「ドラゴンファイター炎獣降臨」同様に丁寧なCGで描かれたドラゴンが登場する本作。しかも冒頭から大空を飛び回り火炎や毒針を飛ばしてくれるので、クライマックスまで単なる密室パニック映画だった「ドラゴンファイター」よりもドラゴンの魅力が存分に発揮されている作品であるといえよう。
さて、本作で注目すべきところは中盤において大活躍する弩砲である。よく故障するのが玉に傷だが、ドラゴンを一撃必殺で仕留める様はまさに爽快。その破壊力、存在感は主人公の猟師を一時その他大勢にしてしまう程であり、この種の巨大兵器が好きな人には堪らない。
ドラゴン退治と王国乗っ取りの二つの話が平行して行われるので総合的なドラゴンの登場時間は「ドラゴンファイター」よりも短いものの、中世における竜退治の醍醐味を味わえる作品だった。
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