ディープ・ライジング コンクエスト 「評価 B」
アメリカの企業が太平洋の底に張り巡らせた海底ケーブル。数日後には作動を開始し、太平洋沿岸地域の通信網はより一層充実して行くかのように思われた。ところがケーブルから発せられる電磁波に誘き寄せられるかのように、海溝にいたメガロドンが浮上。アメリカ東海岸のビーチに出現した。
本作は「シャークアタック」「ディープ・ライジング」に続く、水面下で細々と続いている鮫映画シリーズの三作目である(ちなみに原題は「SHARK ATTACK III:MEGALODON」。第二作「SHARK ATTACK II」が「ディープ・ブルー」に便乗した邦題を付けられたので、本作の邦題はそれを継承したものと思われる。尚、「ザ・グリード」の原題が「DEEP RISING」ではあるが、このシリーズとは一切関係が無いので悪しからず)。
前の二作は鮫映画としては平凡そのものな内容だったが、本作は圧倒的な存在感で観る者を魅了する巨大鮫メガロドンを登場させることにより、見事に他の鮫映画との差別化に成功していた。何と言っても、その大きさが半端じゃない。20メートルもある体長を最大限に生かし、海中から救命ボートや巡視艇を次々と丸呑みにしていくのである(噛むのではなく、文字通り丸呑みだ!)。この様子は映像技術が稚拙ながらも強烈なインパクトがあり、初めて巨大なメガロドンが姿を見せる場面では、誰もが見ていて唖然とさせられることだろう。「メガロドン」や「シャークハンター」など、近年メガロドンの登場する映画が立て続けに作られてはいるが、巨体を生かしているという点では本作に勝るものは無かった。本作は巨大メガロドンが登場するまでの内容は前の二作同様に平凡なものの、登場した後から急激に面白くなる映画だった。
鮫映画一覧へ
GO TO TOP!!