ドラゴンファイター 炎獣降臨 「評価 B」
遥か山奥の地下研究所では、発掘された翼竜の化石とトカゲの遺伝子を合成することによってドラゴンを生み出す研究がなされていた。ところが孵化したドラゴンは人間の想像を遥かに超えた凶暴さを持っており、研究所の人間を襲い始めた…。
最近はすっかり巨大生物モノの定番となっている遺伝子操作だが、今までの定番だった放射能や廃棄物と違い、想像上の生物を生み出しても納得がいく分、今後いろいろと新しい生物パニック分野を切り開いてくれることが期待できそうである。そして本作はその新しい可能性によって作られた作品なのだが、前半はいまいち面白くない。狭い研究所内を巨体のドラゴンが暴れても、どうも見栄えがしないのだ。折角の翼も閉じたままだし、別に暴れているのがドラゴンだという必然性が見えてこない。
しかし、これが映画のクライマックスになると一変する。研究所から脱出した主人公達が、ドラゴンと空中での追いかけっこを繰り広げるのだ。ここに来て初めて翼を広げて暴れまわるドラゴンの勇姿が見られる上、軍隊の戦闘機とドラゴンとの空中戦まで見ることが出来るとは。(狭い研究所内で育ったドラゴンが何故いきなり飛べるんだという疑問もあるが)「スパイダーズ」もそうだったが、最後の最後にモンスターが外に解放されるという展開は見ていて実に爽快だ。序盤の展開がやや辛いが、全体として見るとなかなか面白い映画である。
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