デス・ゾーン 奇跡の生還 「評価 C」
本作の主役となる家族は年に一度、家族全員で自家用機に乗って雪山の別荘に行くことになっていた。ところが長女はともかくとして、長男と次女はどうも乗り気でない。そして出発当日、父親と母親、長女とその恋人と長男は空港に到着していたものの、次女だけは集合時間になっても空港に姿を現さなかった。そこで母親は次女に連絡すると、彼女の車が事故に遭ってしまい、あと三時間は空港に行くことが出来ないということ。それを聞いた父親はブチきれ、次女を置いて残りの家族全員で自家用機を発進させてしまったのである。
ところが発進してから数時間後、自家用機は黒雲の中に突入してしまい、そのまま視界が不安定になった状態で墜落してしまったのだ。幸い誰も死ぬことは無かったものの、操縦していた父親は頭に傷を負ってしまい、動くに動けない状態。しかも不幸なことに、飛行機が墜落した場所は雪山のド真ん中だったのだ。
その頃、ようやく次女が空港に到着した。だが到着するなり次女は、飛行機の官制官から自家用機がコースを外れて墜落したと告げられたのである。驚きのあまり言葉を失う次女。だが家族が死んだと思いたくない一心で、彼女はレスキュー隊と協力して家族を救出しようとしたのだ。一方で墜落した家族達は、せっかく張ったキャンプも雪崩に流されてしまったため、近くにあると思われる山小屋へと決死の移動を開始した…。
崩壊寸前の家族が災害に見舞われ、そこで協力することによって絆を取り戻していくという、良く言えば安心して観られる、悪く言えばありがちなパターンのパニック映画。だが救出活動を見守る次女の存在が独特で、彼女からの視点で災害を映しているのは少々斬新に思えた。単なる亜流に留めなかったのは評価に値する作品だ。
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