ディープ・コア 2000 「評価 D」
南シナ海の小島でとある会社が、中国の投資によって採掘作業をしていた。だが、掘削機が断層に傷をつけてしまい、その小島は爆発してしまう。しかも、その断層は崩れてしまい、このままでは世界中が沈んでしまう事が判明した。というわけで被害を最小限におさえる為、5人のスペシャリストが掘削機に乗り込んで断層へと向かった…。
この映画、モロに「アルマゲドン」の影響を受けて作られた便乗作品である。おそらくこの映画のプロデューサーは、アルマゲドンの見せ場の1つである隕石に掘削機で穴を開けるシーンに感銘を受け、それを自分流に表現したかったのだろう。だからこそ、断層へ掘削機が向かう場面で乗組員達はアルマゲドンのようなしょうも無いミスを連発するのだ。しかも5人のスペシャリストのうち、3人は石油掘り業だ。まさしくアルマゲドンの模倣と言うほか無い。
勿論このような便乗映画の法則に漏れる事なく、作品の質は数ランク下である。世界の危機だというのにこの作業が他の国から注目されているような描写は0なのだ。サンフランシスコが沈んだというのにアメリカは物凄く無関心で、最後まで何らかの対応をしているような場面もない。更にエクアドル大地震のシーンでは寺院のような建物の上の部分がちょっとだけ崩れただけで終わりという、実に安っぽい仕上がりなんである。
あまりにも豪快な模倣には潔さも感じられるが、決して大きなものを期待してはいけない映画である。
GO TO TOP!!