クリッター4 ファイナル・ウォーズ     「評価 D」
1992年、チャーリーの活躍によって地球上のクリッターは遂に全滅しようとしていた。そして残り二つの卵を破壊すれば絶滅という時になって、急にアグから連絡が入る。現在クリッターは全宇宙において希少な種族となっており、銀河系評議会は卵を保護することに決めたらしい。チャーリーは納得できなかったものの、送られてきたポッドにしぶしぶ卵を積みこむと、ポッドを発進させようとした。ところがその時、手違いによってチャーリーもポッドに閉じ込められてしまった。ポッドはそのまま打ち上げられ、チャーリーは冷凍保存されたまま宇宙を漂うこととなったのだ。
それから凡そ半世紀後。人類は宇宙に進出し、銀河系評議会も既に崩壊寸前の状態となっていた。チャーリーとクリッターの卵を詰め込んだポッドは偶然通りかかった宇宙船によって回収され、欲深な船長の手によって開けられた。冷凍睡眠から目覚め、久々に息を吹き返すチャーリー。だがそれは同時に、クリッター達の復活を意味していた!
戦いの場を宇宙ステーションに移す、シリーズ最終作。時代のギャップに驚くチャーリーや、時の流れの中で変わり果ててしまったアグ。また機械類を難なく扱うクリッター達の姿に、こいつらが宇宙で犯罪者だったことが改めて思い出されたりと、見所は多いのだが、いかんせん映画の出来はシリーズ中最も酷いと言っていい。何故ならこの映画、未来世界の説明に時間の半分近くを費やしているのだ。おかげでクリッターの出番が異様に少なくなっており、今までのシリーズのような暴れっぷりを期待すると大きく肩透かしを食らう。
また冒頭五分ぐらい前作のラストの映像が延々と続くので、シリーズを通して見ていると物凄く退屈してしまう。シリーズを締めるとしては、いまいち感心できない映画だった。

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