案山子男2 復讐の雄叫び              「評価 C」
サークルの仲間に命じられ、農家の案山子を盗みに来たデイヴィットとカール。だが案山子を地面に降ろそうとした時、デイヴィットは倒れてきた案山子によって仰向けに倒される。それを目撃した農園主は案山子男が出てきたのだと勘違いして発砲。デイヴィットは銃弾を直撃して即死してしまった…。ところが人生に遣り残した事のあるデイヴィットは、まだ死ぬわけにはいかないと案山子に乗り移って復活。農園主と女性レポーターに襲いかかった後、目的の成就のために動き出した。
いやあ、ここまで胸を張って最低だと言える映画は「悪魔のゴミゴミモンスター」以来久しぶりだ。案山子男の誕生シーンに流れる謎のイメージや突然モノクロになったりする背景など、全編を通して見られる全く意味不明な演出。何故あれほどまでヒロインを狙うのか分からない案山子男や、無責任な言動が目立つヒロインなど、行動を理解しがたい登場人物達。そして妙に身軽な案山子男二人による「アタック・ザ・マミー」級の決戦シーンと、何もかもが最低すぎて逆に笑いがこみ上げてくる。
前作は案山子男の行動原理が明確だったために映画の出来も中途半端だったが、この映画は何もかもが異常になっていて、逆にこの映画でしか味わえない雰囲気が出ている。映画としての出来は最低だが、個性という面においては非常に良い映画だった(←フォロー)。

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