グローバル・エフェクト          「評価 C」
南アフリカの小さな村が、世界を恐怖に落とし入れんとしていた。驚異的な速さで空気感染する致死性ウイルス『マンギア』が村中に蔓延し、感染はやがて周辺の地域にも広がりそうだったのだ。そこで米国政府は空爆によって村を焼き払い、ウイルスを殲滅。再度『マンギア』が発生したときに備えてサンプルも回収され、これで騒動は収まったかに見えた。ところがその威力に目を付けた狂信者グループが研究所を襲撃し、マンギアを強奪。ケープタウンにばら撒いた。瞬く間に都市は地獄と化し、このままでは世界中にマンギアが蔓延することになる。その事態を重く見た政府はテロリストからマンギアを回収しようとするのだが…。
予告編ではやたらと世界の危機を強調している本作だが、実際のところ観ていて大した危機感を味わうことができない。
私が思うに、「アウトブレイク」を始めとするウイルスパニック映画というものは、ウイルスが広まった時点で解決策が見えているようでは面白くないのである。本作の主人公達もウイルスから抗体を作れば万事解決というのが分かっているので、何の試行錯誤もせずにただウイルス奪取に精を出すだけ。こんな話の流れだからクライマックスは結局平凡な銃撃戦になってしまうわけで、ウイルスパニック映画としては非常に魅力の薄い映画だ。
ただアクション映画としては並の出来なので、それ目当てで見る分には構わないというわけで一応評価はCである。

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