コモド リターンズ               「評価 D」
ホテルから大金を盗み、ヘリコプターで逃走した強盗一味。だが海の上でヘリの調子が悪くなり、やむを得ず近くの島に着陸することになった。夜が明け、島を探索する強盗達。しかしこの島では、軍事目的で開発された巨大コモドと軍の調査部隊とが激しい戦いを繰り広げていたのだ…。
まず始めに断わっておくと、本作は「コモド」の続編でも何でも無い。だからトラウマ少年とその家族も出てこないし、島に置いてけぼりにされた石油会社もこれっぽっちも絡んでこない。同じコモドドラゴンが出てくるから配給会社が勝手に続編扱いにしたのだが、どちらも同じような絶海の孤島が舞台なので、その事を頭に入れておかないと本当に続編であるかのように勘違いしてしまいそうである。
さて本作のコモドだが、全長10メートルぐらいの巨体で、しかも「触れた者をゾンビ化させる」というトンデモ能力まで持っているというサービス付き。話に絡んでくるのは一匹だけなので「コモド」で群れをなして襲い掛かってきたコモドに比べると些か見劣りしてしまうが、それでもモンスターに関しては頑張っていると言えるだろう。(CGが陳腐なのはいただけないが)
ところが本作、戦闘シーンが恐ろしい程につまらない。1メートルぐらいの距離から銃を撃っても、CG処理が手抜きなので全然コモドに当たっているように見えないのだ。それでも懸命に銃を撃ち続けている主人公達を見ていると、何だかとても悲しくなってくる。
「コモド」はラストこそ投げやりだったが、戦闘シーンはそれなりだった。それに比べて本作は、全体的に遥かに評価の落ちる作品である。

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