クラッシュポイント・ゼロ 「評価 D」
「テスラの光」という兵器がある。念じればその精神パワーで核弾頭を凌ぐ爆発を起こすことが出来るトンでも無い兵器で、その破壊力を恐れた製作者達の手で長い間シベリアに封印されてきた。そして今、「テスラの光」の所在を突き止めた元CIAの老人と、テスラの光を軍事利用しようと企む組織との壮絶な争奪戦が始まった。ところが運悪く、テスラの光を手に入れた老人とその娘を乗せた飛行機はロッキー山脈で墜落してしまう。そこで老人はかつての同胞がいるCIAに、テスラの光を保護してくれるように要請したのだが、なんと墜落した場所には熊がいたのだ!
という内容の本作。どうも話の分岐を欲張りすぎたために、それぞれの話の掘り下げが浅くなっているような気がする。飛行機を離れ、助けを呼ぼうと雪山を下山する機長達。テスラの光をCIAの手に届けようと、雪山を進む老人の娘。そして、飛行機に残って熊と戦う老人達…と、3つの話が軸になっているのだが、老人の娘の話を除けば2つとも充分に消化されないままラストを迎えてしまうのだ。特に熊退治の話なんかは、構成の支離滅裂さが目立ち、熊の襲撃が何時の間にか終わっているという展開が度々生じている。
超兵器や熊など、面白くなりそうな要素は沢山あるのに、構成の弱さによってそれらを生かす事ができなかった。何とも残念な映画であるる。
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