クラッカー・ジャック 「評価 C」
大勢の金持ちを乗せた列車が強盗団に乗っ取られた。警察はヘリコプターから列車を追っていたのだが、強盗団は彼らの裏をかき、トンネルを通過する間に全乗客と一緒に列車を降りていた。そうとは気づかず列車を追いつづけていたヘリコプターは、車内に仕掛けられていた爆弾が作動すると同時に四散してしまった。だがそんな中、乗客の恋人であった主人公が罠を見破り、トンネルの中へと単身で突入していたのである…。
本作の魅力は何と言っても、強盗団が用いたトリックの奇抜さにある。トンネルの入り口を爆弾で崩落させ、その後一時停車をする。その間に強盗団は乗客を全員降ろし、空になった列車に時限爆弾を仕掛けると再び走らせたのだ。あくまで崩落は自然的なものと見せかけることにより、警察はこのトリックに全く気づかない。明らかになるのはトンネルに突入した主人公が電気信号で警察にその事を伝えてからであり、しかも電気信号は偶々警察本部に無線好きの子供がいたからこそ解読できたのだから、完全に警察は出し抜かれていたのである。
トリックが見破られた後は平凡なアクション映画となってしまうのだが、本作はこのトリックだけでも評価に値する作品だ。
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